このテーマをインストール

 この原稿を書くにあたって、各電力会社の電気代を調べたところ、気が付いちゃったんです。全国の電力会社の中で、例の菅総理大臣が止めた浜岡にしか原発の無い中部電力は、他に比べてもともと原発比率が低かったんです。これに対して、福井県にアホ程作った原発に頼り切っていた関西電力は、実に50%を超える電力を東日本大震災前には原発に頼っていました。
 経産省はかねてから日本で原発を推進する最大の理由として、その「コストの安さ」をあげていました。となると、「圧倒的に」原発比率の高い関西電力の電気代は、原発比率の低い中部電力よりも「圧倒的に」安くなくてはいけません。だってそうでしょう。電気代は総括原価方式で決まるんですから、原価の安い原発に頼っている電力会社ほど電気代が安いのは当然です。さあ、どうでしょうか?計算してみましょう。
 まず基本料金ですが、確かにこれは圧倒的に関西電力が安いです。全国で一番安い中国電力の319円に次ぐ、320円。私、亀岡の山中に荒れ放題になっている山小屋を持っています。年に一度行くかどうかですが、行った時に電気が無いと不便なので基本契約を継続しているんですが、その理由は、一月の電気代が、全く電気を使わないと320円だけで済むからです。こりゃ安い。これに対して、原発比率の少ない中部電力の基本料金は1092円です。これは東京電力と同じで、一番高い北海道電力の1302円から数えて同順位4番目です。この基本料金の数字だけ見ると、「住んでいる場所によって、電気代って違うのね」と思われた人も多いでしょう。
 でもね、ここからが問題です。関西電力は120キロワットまでの電気代が、1キロワットあたり19.05円であるのに対して、中部電力は17.05円です。さらに120キロワットから300キロワットまでの電気代は、関西電力が24.21円であるのに、中部電力は21.09円と格安です。標準家庭の一か月の電力使用量は300キロワットくらいですが、さあ、トータルいくらになるか計算してみましょう。

関西電力は
320円+19.05円×120キロワット+24.21円×180キロワット
=6933.8円

中部電力は
1092円+17.05円×120キロワット+21.09円×180キロワット
=6934.2円です。

 なんと、小数点以下を四捨五入すると、6934円で全く同じじゃないですか!?
 つまりね、あくまでも「原価を計算して電気代を決めています」というポーズをとるために、あるいは「カルテルだ」って言われないために、各電力会社で電気料金の体系に違いを作っていますが、一般家庭が支払う電気代は、日本国中どこに住んでもほとんど同じなんです。つまり「総括原価方式」自体が神話、というより、電力会社と経済産業省が作り出したフィクションで、本当は、「おいしい」役人の天下り先である電力会社と経済産業省がグルになって共存共栄を図る為に、しっかりと儲かる全国一律の電気料金にしているという事なんです。よく、「原発のおかげで、安定、安価な電気が得られている」って言いますよね。だったら、原発比率の大きい関西の電力料金は安くなくちゃおかしいじゃないですか?我々は、実は、とんでもなく大きな嘘の中で毎日生活しているんだって事が、電気料金一つから透けて見えます。皆さん、こりゃあ、よほどの眼力と覚悟が無いと、この国の既得権益とは勝負出来ないですね。いかん。これに気が付いた私は、消されるかも知れない。
 皆さん、今後私に女性や金がらみのスキャンダルが発覚したら、それは間違いなく電力会社と経産省の陰謀です。しっかりと覚えておいてください。
『辛坊治郎メールマガジン』より抜粋

まぐまぐ 辛坊治郎メールマガジン より抜粋

『辛坊治郎メールマガジン』より抜粋

shapeways:

Morgan’s Manor, front by Mr Eric Haines on Flickr.
3D Printed Minecraft awesomenes via MineWays and Shapeways…

shapeways:

Morgan’s Manor, front by Mr Eric Haines on Flickr.

3D Printed Minecraft awesomenes via MineWays and Shapeways…